絹本著色普賢延命像 けんぽんちゃくしょくふげんえんめいぞう

絵画 / 鎌倉

  • 鎌倉
  • 1幅
  • 重文指定年月日:19750612
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 長徳寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

普賢延命像には二臂と二十臂の二つの系統がある。前者は群象に支えられた金輪の上に立つ一身三頭の白象に趺坐し、金剛薩〓と同形の五鈷杵(右)と五鈷鈴を執り、後者は踏割蓮華に立つ四大白象に跌坐し、持物に金剛界十六大菩薩と四摂菩薩の三摩耶形を執り、白象の頭頂に四天王が立つのを特色とする。本図は二十臂の系統に属するが、四大白象の下に二臂像系の金輪が描かれており、この時期に共通する図像上の変容が窺われて興味深い。描写は鎌倉時代後期に行なわれた仏画の一体を示すが、切金の技法や暈繝彩色に時代の特徴が見られる。

絹本著色普賢延命像

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