室町
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室町
- 甲板に土坡に菊、岩に水を描く。技法は甲板面梨地、雲、土坡は研出、菊、岩は金銅金具入高蒔絵に表し、それぞれに金銀切金を置く。筆返しは金沃懸地に猪の目透端金具をつけ、甲板側面も沃懸地として、金銅魚子地菊花文毛彫金具を打ち、脚に雲形金銅覆輪をつける。
- 縦31.4 横54.8 高8.5 (㎝)
- 1基
- 重文指定年月日:19620621
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 公益財団法人サントリー芸術財団
- 国宝・重要文化財(美術品)
室町時代特有の閑寂の趣にあふれる優品で、味わいも深く、保存状態も良好。室町時代の文台にはいくつかあるが、その中でも本品はもっとも遡る作例として、室町時代中期を下らない作と考えられる。